本格的な提案は学校運営協議会のような会を開いて行うべき

PTA総会で発案した先生が無視されたりする現状を変えていくには

それが、すごくショックだったと聞かされました。それから半年後、彼女の提案した読み聞かせの企画が、「校長の発案」ということで始まったそうです。しかし、もともとの発案者であるはずの彼女には声がかからなかった。それでさらに落ち込んでいましたね、ほかにも、指導方針にかかわる本質的なことなどを、学級PTAで意見を集約したうえで持っていっても、なかなかちゃんと反応してもらえないという悩みはよく聞きます。それは、提言の手続きや場の問題もあるのではないでしょうか。

これからは、学校に対する本格的な提案の場は、PTAの総会などではなく、学校運営協議会のようなところになると思います。いま、おそらくすべての学校にできている評議委員会という組織や、その発展形としての学校運営協議会という組織が、学校経営上の協議の場になる。抜本的、本質的なことについて、きっちり調べてきた人が、その場に提案するというしくみです。

校長というものは、そういう「場」で出された提案なら受け入れられるのだけれども、すれちがいざまに意見を言われたり、提案書を渡されたりするようなことには慣れていない。たとえば、リクルートのような、ものすごく情報の回転が速い、スピード感を求められる企業だと、それこそ、エレベータホールでのすれちがいざまにも、どんどん物事が決まっていきます。社員どうしでなく、社長とのあいだでもそう。「どうですか、社長」「いいね、それ」というように、瞬時に物事が決まったりする。しかし、学校の世界は手続きを重んじているので、たとえよい提案でも、結局、会議にかけないと決まらないことがほとんどなのです。
先日、仕事仲間の友人に誘われて行った経営者交流会がかなり大きな規模のイベントで、業種を問わず様々な人たちと交流を持つことができた。その後、仕事でも付き合いをさせてもらっている人もいて良い結果だった。
あらゆる企業が今、人材教育に手をこまねいています。雇用がだんだんと流動的になってきているのがその理由のひとつですが、募集 研修講師という求人があるくらいに教育系の人材は求められています。


だからいままで、ほとんどの学校が一から見なおしてこなかったのだと思います。実際、PTAの規約を一つ改めるだけでも、とんでもなく面倒くさいことになる。面倒くさいわりには、ほんとうに子どもたちの学びの豊かさにつながるかというと、それも定かではない。

膨大な努力を払ってまで改善して、ほんとうに子どものためになるのか。ひょっとしたら、努力をしても、つらいだけでまったく何も変わらないのではないか。そういう疑念を抱いてしまうと、それ以上考える人はだれもいなくなりますね。そうなった組織はもう、偉大なる「慣性の法則」で動いていくしかない。「保育園組」と「幼稚園組」の壁。親の、PTAに対する姿勢の違いが生まれる原因ですが、やはり、働いているお母さんの割合がふえていることが大きいと思います。

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